(TVA)(CLANNAD 〜AFTER STORY〜) 第09話 『坂道の途中』

脚本
志茂文彦
絵コンテ
演出
北之原孝将
作画監督
西屋太志

 京アニだからこそ 求めてしまうクオリティってものがあると思うんですけどね 笑)
表面上には見えにくいけど ある意味一番重要な部分 ってやつですね
まぁ 現在は かなりきつい状況かもしれませんが 頑張ってもらいたい! 笑)


 幻想世界では、 なんか 随分と大掛かりな事になってきてますね
「空を飛ぶ物」 を 作り始めているようなんですが
もちろん 作り方は これまでどおり ガラクタをかき集めているようです
男の子の場合 は 精神体みたいなものがそこにあって
女の子が ガラクタの体 を 作ったから そこに入り込んだという事だったと 解釈しているんですが
さらに 男の子の友達を 作ろうとした時は 男の子の精神体と同じ様な存在は無かったようで
結局は 動かなかった という事だと思うんですよね
ならば
「空を飛ぶ物」の場合 ガラクタを組み合わせて 形を作ったとして どうやって それを 動かせるんでしょうかね?
そこら辺が 謎ですよね
どこまで 私たちの世界の常識 が こちらの世界で通用するのかが 分かりませんしね

 有紀寧の話も終わり 渚 と 朋也 は 卒業後のことを話していますね
渚は就職するつもりのようですが 朋也は 依然として ノープランのようですね
二人は 順調に カレシ・カノジョ の関係になっているようで
恥ずかしいセリフ も 普通に言いあってますね 笑)
ただ ここで 渚が 頭に手を当てているのが気になりますね
普通なら 芽衣がよくやるような 「しょうがないなぁ」のリアクションにも見えるんですけど
表情を見ると 少し きつそうにしてますよね、 体調が 悪くなっているんでしょうか
渚って 以前 一度 倒れて 復活してからは 意外に 健康そうなくらい 動き回ってたんですけどね
ちょっと 「急だな」って 感じがしないでもないですね
こういう 都合に合わせたような 展開にはしないという作りも 結構大切な事なんですけどね

 春原の進路は モデル?、 はい却下・・・ 笑)
朋也の言う「幸せなやつ」は 「おめでたいやつ」なんかと 同じ意味で 『馬鹿だな』って事なんですけどね
まぁ おめでたいから 幸せなやつなんですよね、 喜べ喜べ 笑)
そういえば 藤林(椋)の占いって 当たってましたっけ?
まぁ 春原軍団とか 到底無理だし、 藤林の 占いは おそらく 当たらないんでしょうね
言ってる事と 反対に聞けばいいんですね 笑)

 どうやら 思ったよりも 渚の病状は 悪いようです
学校にも行けなくなっているようですね

 学校では ボタンが また学校の中庭に来ています
特に この事は 今回の話とは関係ないのかな?
椋が 熱い風呂に ボタンを入れてしまって ボタン鍋 という話 ですかね

 渚は 既に一ヶ月も 寝込んでいるらしく、 そうなってくると 出席日数が危なくなりますよね
もちろん 病状を考えれば そんな事は 言ってられませんよね、 回復に努めるのみです
改めて 秋生と早苗 が 朋也 に 渚 は 留年することになりそうだと伝えています
朋也の 渚と一緒に卒業したい という気持ちは 凄く分かりますが
渚 が 今年卒業できないなら 自分も 卒業しないなどと 言い出してます、 でも やっぱり それは わがままですね
気持ちは分かりますけど 秋生の言う通り わざとダブったり 中退しても 渚は 喜びませんね

 イヴの日が 渚の誕生日と言う事で 誕生会をみんなでやっています
病弱で みんなに 迷惑をかけていると 思っている 渚は 「こんな自分のために・・・・」と思っているようです
みんなの 暖かさに触れて 感極まってます
ただ この日に 無常にも 留年が決まってしまいます

 卒業式の日、朋也 と 春原 は 卒業式はサボっているようです
そこに これまで いろんな事を 見透かしていた 幸村が やってきます
朋也 と 春原 の 出逢いのエピソードが 以前ありましたが 実は そこに ひそかに 幸村が関与していたようですね
そして 幸村 も 定年で 卒業(定年退職)するようです
幸村に 二人で頭を下げるシーンも いいシーンなんですけど
ん〜 なんか ちょっと 駆け足過ぎて 感動する暇が無かったかなぁ
ここでの 幸村の言葉をまんま信じるなら 渚は大丈夫のようですね

 古河家に帰ってきた 朋也を 外に出て待っていた 渚に 感極まる朋也
ふと思ったんですが
渚が 誕生会で感極まった部分 も ここのシーンも 凄い良いシーンだと思うんですよ
ただ これは 視聴者が 渚視点 朋也視点 まで たどり着く前に
このシーンをやってしまってるんじゃなかろうかと思うんですよ
一言で言えば 『視聴者が置いてけぼりを喰らってしまっている』
原作を知っている人なら 渚視点 朋也視点 まで たどり着いているのかもしれませんけどね

 みんなが渚の事を好きだという事は 視聴者は当然の事だと思っているし
誕生会を開いて みんなが 心から 祝っているのは間違いないと思っているわけです
ここで 渚は 『みんなに 迷惑をかけまくっているという 葛藤 というか 気負い があったはずです』
「自分の体に対する不安」 や 「みんなに悪いな という気持ち」 が あったからこそ
みんなの 素直な 気持ちに 感極まったわけです

 同じく 朋也も 周りからしたら 自分は 迷惑な存在でしかない という レッテルを 自身で ずっと貼り続けていたわけで
渚 と 出会えたからこそ、 それ以降 みんなと協力して生きている という 実感を持って 過ごす事が出来たわけですね
その渚と 一緒に卒業する事が出来なかった事や、 これまでの想い出や、 時間はもう 絶対に戻せないという 刹那感や
渚の病状に対する不安感や、 渚に対する感謝の気持ち などなど が 相まって
泣いてしまったわけですね
幸村 が 定年で・・・ というのも そういうエッセンスの一つだと思うんですが 生かせてなかったような気がしますね

 そういったものを きちんと描けていればこそ
渚の「私はもう一年頑張りますから」の一言が 数倍 生きたのではないかと思うんですよね

 まぁ あくまで 原作を知らないヤツの 一意見という事にしておいてください 笑)