(TVA)(CLANNAD) 第01話 『桜舞い散る坂道で』

脚本
志茂文彦
絵コンテ
演出
石原立也
演出補佐
北之原孝将
(きたのはらのりゆき)
作画監督
池田和美
作監補佐
郄橋真梨子

 かなり淡々と進んでいるように見えますが いろんな所で いろんなもののコントラストのある表現がなされていますね
あと 話の進む テンポもいい感じです
ちなみに 石原監督のお気に入りは 風子のようですよ 笑)


 原作 は いつものごとくやってません、 内容なども 基本的には知りません
関連作品に関しては、 リトルバスターズの 最初の方だけを 知り合いから 見せてもらった事があります
TVA版AIR(特別編含む)、 劇場版AIR、 TVA京アニ版Kanon は 一通り見ています
TVA東映Kanon は 見ていません ゲーム版AIR、ゲーム版Kanon は 未プレイです

 「忘れたい思い出が染み付いた場所だから この街は嫌い」等 いろいろ 心の中で呟いている 朋也
現在の 生活に 辟易しているのでしょうか?
生活自体が変わりたいと言う望みはあるようですが そのための足がかりが無いといった感じなんでしょうね
そういう朋也の 気持ちを象徴しているのか 画面が 寒色系のモノトーンだったり BGMも寂しい感じです
なので なんとなく Kanonぽいなと思ってしまいました、 京アニも これは 半分 狙ってやっているのかな?
また 朋也の 「この街が嫌い」という設定も Kanonで 祐一が トラウマによって 「雪の街」の記憶が無くなっていた設定と
なんとなく似ている感じですよね

 朋也 が 登校していると コホコホと 咳払いをしてる 女の子を発見
蒼井渚砂(ストロベリーパニック)ではなくて 古河渚です 笑)
渚砂と比べると 渚は ちょっと ハスキーがかっていますよね、 あんまり 中原麻衣さんの声というイメージじゃないかな
注意を向けていると 突然 「あんぱん」 と呟いてます、 いきなり あんぱん とか言われても困りますよね 笑)
さらに 「この学校は好きですか? 私はとってもとっても好きです、 でも 何もかも 変わらずにはいられないです」と続けます
別に 朋也に対して 言っている訳じゃなくて 独り言ですね
この後も 「楽しい事とか 嬉しい事とか 全部 変わらずにはいられないです、 それでも この場所が好きでいられますか?」
渚が そう話している途中、 一瞬 画面が カラーになっていますね
これは 朋也の心を象徴しているのでしょうか? それとも 渚の心を象徴しているのでしょうか?、 それとも 二人を象徴している?
朋也が 「見つければいいだろ。 次の楽しい事とか 嬉しい事を 見つければいいだけだろ」と 声を掛けます
もちろん これは 渚が 自分に対して言っている言葉じゃないと分かっているはずですが
渚 の 後ろ向きな気持ちを聴いてたら ちょっと 渇 を入れたくなってしまったって感じでしょうか
朋也の言葉を聴いて 渚 が 振り向くと これまで 寒色系のモノトーンだった画面が 一気に カラーになります
これまで 全く気にならなかった 桜の綺麗なピンク色が目に入ってきます
もちろん ずっと周りは 桜が咲いていたはずなんですが 最初に書いたとおり Kanonのような 冬というイメージがあったのですが
こうやって カラーになることで 物語の歯車が動き出し 一気に 雪解けが始まったということなんでしょう
でも よくよく考えると 朋也自身も 冒頭では 渚と同じような事を思っていたと思うんですが
まぁ この二人が出会ったことによって 心境の変化が起こったり 生活に変化が起こるということでしょう

 だけど つい今しがた 見かけた女の子に そういう言葉を掛けて、 「ほら 行こうぜ」と 一緒に登校しようとする 朋也
なかなか 度胸があるじゃないですか 笑)
もし私だったら 同じ事を言ったとしても こんな かっこいい事にはならないな 笑)

 さて OPですが、 基本的には AIR の OPを髣髴させる感じになっていますね
そして 「いかにも 石原監督だなっ!」 って感じに仕上がっていますね
曲は 「メグメル」 ゲームの方では 作詞を担当した riyaさんが歌っていたようですが、 アニメ版だと 作曲を担当した eufoniusが歌っています
頭の 機械のような物が ヌルヌル動くアニメーションは おそらく3DCGをあわせて使っているのでしょう
圧巻は なんと言っても お花畑を女の子が 駆けているシーンですね
花は おそらく CGを駆使しているんでしょうが カメラが動いても 作画で描かれたような質感を きちんと保っているのが流石です
もしも 花を 作画でやってたら 普通に スタッフ死ねるっしょ? 笑)
タイトルが表示された後は AIRの時のような 各ヒロインの紹介ですね
その後は 名シーンを次々と 写しているんでしょうか、 最後は とある景色を表示して終わり
奇を衒ったものじゃなく 本当に いかにも っていう 堅実なつくりですが 有無を言わさない 映像クオリティで 1分30秒が 短く感じますね
でも これは 3DCGと 作画を どう 違和感無く融合させるのか を ものすごく研究して作られていますよね
個人的には バスケボールを突いている 杏 が なんか好きです 笑)
あと 風子を見ると 鼻ストロー というイメージだけが 先行してしまいます 笑) < まぁ それしか知らないもので 笑)

 それと OPでちょっと 気になったのが一点あったのですが
原作   Key/ビュアルアーツ と表示された次のシーンの 画面が横にパンしている時 上から下へ移動するマッハバンドノイズっぽいのが発生してる気がするんですが
もしかすると 前のシーンからのクロスフェードとの影響なのかもしれませんが、 ちょっと目立つかなと 思ったりして 笑)

 陽平が ラグビー部から リンチされているシーンは、 リトルバスターズ の ドタバタシーンに 繋がっているんじゃないでしょうか
そこまで 詳しくは 見てないので何ともいえないんですが こういうドタバタが入るのは Key作品では デフォなんでしょうかね? 笑)
まぁ この 陽平は Kanonでいうと 北川のポジション って感じですね、 関さんが CVやっても 普通に合いそうですね
結局 寮母 の 美佐枝によって 助けられてます、 というか 美佐枝 美人過ぎ! 寮生もドキドキしっぱなしなんじゃないかな? 笑)
朋也 は 寮に住んでいる 陽平の部屋に遊びに来ているんでしょう、 だから 好き勝手に 陽平をピンチに陥れる様なことをやってるんですね 笑)
このシーンも リトルバスターズ に繋がっているって感じですよね
案外 めちゃ楽しそうな生活をしているように見えるんですが どうも 朋也は 物足りなさを感じているようですね
まぁ 本当に 変えたいのなら 本気で意図的に代えていく必要があるとは思うんですが
こういう所も リトルバスターズの 「何かをやろうよ」みたいな所と通じてますよね

 そして 急に 幻想的というか閉鎖的な 狭い空間が 映し出されます
とある家の一室 なんですが、単に一室 というよりは 外界からは隔離された空間 という表現が合っていそうな感じです
ある男の子が 語り始めますが その 内容を聞くと
ここは終わってしまった世界 で 何も生まれないし死なない 時間も存在しない
でも そんな世界なのに なぜか 女の子が 居るようです、 しかも その世界に居るのは その女の子だけ
この空間 や この女の子が 何なのかは 現時点ではわかりませんが ここら辺は 後々分かる事でしょう
しかし ここ 女の子の作画に めっちゃ枚数使ってましたね、 そういうのも 何かの 意味はあるんでしょう
この女の子は なんとなく Kanon の あゆ を イメージさせますね

 別の日、 朋也が遅刻して登校してくると クラスメイトが その事を話題にしています
朋也は その会話も聞こえてますが 特に 怒ったりもせずに 淡々と 席に座ります、 でも 別に いじめられているとかではないのかな?
席についている 朋也に 椋が 話しかけてきます、 要は 「遅刻しないように」と言いに来たんでしょうが
朋也から からかわれてしまい 泣きかけていますね、 クラスメイトから いじられると 椋の方から 泣いてないとかばっています
翌日も 遅刻するかどうかは 気分次第 と テキトーな返答をすると 椋 は 突然 トランプを取り出して 占いをはじめます
ぬおっ 椋って 少々 電波入ってるのか?、 得意とか言いながら トランプを切るのもグダグダだし 笑)
というか ここで なぜか 机の上にあった 朋也のカバンが消失してる ミスを犯してます、 まぁ DVDで修正されるでしょう
椋 の 占いの結果は この後の 何かの伏線になったりするんでしょうかね

 朋也と 椋が 最早 コントのようになっている所に 杏が 登場、 杏は 椋の 姉ですね
らき☆すた で よく出てくる 「吸収の法則」か、 内気な椋に対して 攻撃的な杏 という見事な コントラストですね
でも もし 当たったら普通に危険そうな 辞書投擲戦法が 怖すぎる 笑)
お〜 これが うわさに聞いていた 辞書攻撃か 笑)、 あとで ちゃんと 辞書は拾いに行けよ 笑)
よくよく考えれば 「あんた 椋に占って貰ってたの?」という 台詞を言う (広橋)涼さん 笑)
椋の占い結果を聴いて なんだかやけに 笑い始めている 杏、 しかし 随分と 豪快な性格なんですね 杏って
めっちゃ美人なのに この性格が災いして 男からは 敬遠されそうなんですけど 実際の所どうなんでしょうかね? 笑)

 昼食の時間になったので 朋也が パンを食べる場所を探していると 校庭で 一人 パンを食べる 渚の姿を見つけます
早速話しかけていますが 渚はシカト?、 いや 聞いてはいたようですが 食事中 ということで 会話を拒否してるんですね
まぁ 普通の感覚なら 食事中でも 回答くらいはするんですけどね、 こういうところ は なんか 独特の空気を醸し出してますね
自分は食べ終わったので 「なんでしょうか?」と 切り出してますが 朋也は まだ パンを食べてるんですけどね
質問は もちろん さっきと同じで 「どうして こんな所で ひとりで 昼飯を食べているのか」ということなんですが
要約すれば 病気で一年ダブったので (3年だし)知った人物が 学校から居なくなった ってことですね
ここらへんは Kanon の 栞をイメージできますね
渚 は 病弱なので 激しい運動は出来ないわけですが 演劇部で活動したいと思っているんですね でも なかなか 入れなくていると
それに対して 朋也 は 出来る範囲でやればいいと 入部を勧めています
屋上にいる 知らない 二人の生徒が 自分たちの方を見ていたからって 笑顔で 手を振らすのは 気の弱い子にとっては ちょっと酷かも 笑)
結局 手を振ろうとした瞬間 二人の 生徒は行ってしまいます
渚は「教室でも影が薄い」と愚痴り始めますが、 なら 絶望先生臼井影郎を見れば きっと勇気が沸いてくるはずです 笑)

 朋也と渚が話していると 突然 原チャリの エンジン音が、 簡潔にいえば ヤンキーが 運動場を 荒らしに来てます
って 陽平が飲んでるジュース どろり濃厚 だし、 ちゃんと ぎゅっ ぎゅっ ってしないと飲めないよ? 笑)
この騒ぎを 鎮圧するために出てきたのは 智代ですね
智代の手に掛かれば こんな ヤンキーなんて 何人居ようが 瞬殺は間違いないですね 笑)
案の定 一瞬で ヤンキーたちは フルボッコです 笑)
CM明け直後の BGMに 緊張感が無かったのが 個人的には ちょっとツボです
スバ抜けて強い&ぶっきらぼう という意味では Kanon の 舞に近いですよね
高圧的な態度と 結構喋りまくる 部分は 舞とは正反対ですね
一瞬ですが バトルシーンは 必見です

 騒ぎが収まった後 また 朋也と渚は さっき パンを食べていた所に戻って 会話をしています
渚は ダブっている 智代は 引越ししてきた と 知り合いが居ないという 境遇が似ていますが
二人の知名度や 信頼度はまるで正反対なんですね
「こういう違いが出るのも あくまでも 本人次第だ」と語る 朋也ですが
自分を 俯瞰して見ればそんな事を 言える 人間じゃないと気づいています

 陽平が 何かを企んでいるようですが、 それは 智代が ヤンキーを追い払ったのは やらせだった ということを証明したいらしいです
いやっ ちょっと待てと 笑)、 あの身体能力を見ても なお ヤラセだと思ってるのならば 相当 頭 おかしいですよ 笑)
これは 完璧に 陽平の死亡フラグが立ったようですな 笑)、もちろん 瞬殺です 笑)

 放課後 渚が 部活に入るかどうかの決断をするかどうかが気になって 演劇部の教室まで見に来ると
ちょうど 部室に入ろうとする 渚の姿があります、 部室に入る直前に なぜか 「ハンバーグ」と呟く渚、 てか マジでなんでやねん 笑)
覚悟を決めて 部室を空けた瞬間 顔が曇った 渚を見て 朋也が 渚の所に 走って駆け寄ると 部室の中は 誰も居ません
どうやら 廃部 になっていたようですね
部員の人数とかが確保できれば 復活できる可能性はあるんだから もう少し 頑張ってみた方がいいと アドバイスする 朋也
ここら辺から 二人の仲は かなり親密になってきましたね

 渚の家はパン屋のようで 場所を大体教えてもらっていたので 朋也はそのパン屋に寄ってみる事にしています
たしか このお店って ちゃんと 実際にモデルがあるんですよね 内装も ほぼ同じのようですよ
お店に入ると 大体 みんな売り切れている中 何故だか 全く売れてないパンがありますね
当然 気になりますよね 気になってみていると 急に 女性から 声をかけられます 渚のお母さんですね やばいほどに 若くて 綺麗なんすけど 笑)
売れ残りだから お代はいらないから 食べていいと その 売れ残っているのを 食べてもいい事になりました
で、 いざかじってみると おせんべいパン 、 ん〜 まぁ そりゃ こんなんなら 誰も買わなさそうだな 笑)
あまりの ミスマッチな物に 「名前のセンスも凄いけど パン作りのセンスも凄いな」と 呟きますが
それを 褒めていると勘違いして 「アイデアの勝利です」 と 嬉しそうにしている 渚の母 笑)
というか 結局 失敗作だと 指摘する 朋也、 本当に 怖いもの知らずだな 笑)、半べそかいている 渚の母もまた 可愛いわぁ〜

 ちょっと ずれている 娘 と 母、 せめて 父はちゃんとした人であって欲しいと 願った直後 早くもその願いは 崩れ去ります 笑)
とーちゃん ノリノリだぁ 笑)、 バット持っていろいろと説教されると 怖いからさぁ 笑)
帰れと言うから帰ろうとすれば 捕まえて それでも男かと文句たれてくる 渚の父、 どっちだよ 笑)
とはいえ ただ単に 口が悪くて ノリがうっとおしいだけで 別に 悪い人じゃなさそうですね
それに 言いたい事は ずけずけと言う 朋也だから さらに いい感じで 場が回っていますね
ちなみに ネーミングセンスが悪いのは 古河気の デフォのようです 笑)

 なんだかんだで 朋也は 古河家で かなり楽しんだようですね
で 朋也 は 家に帰ってきます が、 これまでの和やかだった空気が変わります
岡崎家では 母はすでに亡くなっているようで 父は その時のショックから 酒とギャンブルにおぼれてしまったようです
たしかに 古河家で楽しんだ後に こんな状態の 家に帰ったら テンション下がりまくりですよね
朋也的には 「おいおい もっと しゃきっとしてくれよ おやじ」という感じでしょうか
こんな状態に我慢できずに 家を飛び出し また 渚のパン屋の方へ走ります、 よほど ああいう明るい家族がうらやましいんでしょうね
パン屋の前までやってきますが お店はもう閉まってます
が 駐車場にいた 渚が まるで朋也に対して話しかけているような 演劇の練習をやっています
という所で また次回です