(TVA)(かんなぎ) 第02話 『玉音アタック!』

脚本
倉田英之
絵コンテ
畑博之
演出
鎌倉由美
作画監督
沼田誠也


 子猫の声で 目覚めた ナギ、あっ 今回は 猫の所の話ですね
まぁ しかし 動き というか しぐさ が細かいな 笑)、 普通そんな所の動きまで描かないよね ってところまで描いてます
ひだまりスケッチ が どちらかといえば 抽象的とかイメージ的な部分に 大胆に枚数を使っているのに対して
かんなぎ の場合は 「あぁ こういう時 こういう動きするよな〜」って感じの
キャラは あくまでアニメ的なんですが 「仕草のリアリティ」に枚数を使っていますよね
「記憶色」 ならぬ 「記憶仕草?」 笑)
単に写実的にするよりも こういう 仕草などに リアリティを持たせた方が 案外 リアルを感じる物なんですよね
まぁ かなり デフォルメの入った ハレグゥみたいな作画の部分もありますけどね 笑)

 子猫を飼いたがる ナギですが 親猫の事を知っている 仁は 即却下
まぁ 別に この判断自体は 間違っちゃいないんですけどね
「乳を飲ます」の部分が ギャグテイストに なってはいるものの この部分が 軽い伏線になっているわけです
で この 伏線によって起こった出来事が また ナギに関して重要な事の 伏線になっていたりするんですね
まぁ それは また後ほど 出てくると思います

 ナギ用の 食器などを 「しりげや」から 買って帰ってきた 仁は ありえない光景を目にします
朝 寝ぼけて ナギが折ってしまった 大麻代わりの おもちゃの魔法のステッキの 上の部分が
何故か 机のど真ん中に 接着完了!! 笑)
ナギ は 誤魔化そうと 「自分は二重人格だ」と 嘘をついてます
まあ これは 本当に 素で嘘なんですが、 実は 本当に 二重人格な部分もあったりするわけです
これも 後で出てくると思います

 仁が ステッキで 大騒ぎをしている その頃、 つぐみ が登場です
原作だったら 既に 神社でナギがケガレを浄化した直後に 登場してるんですが
アニメでは ここで 初めて姿を見せています (第一話では 電話の声だけでしたね)
いやぁ やっぱ 沢代さんスゲェっすなぁ、 最初から こんだけ 出来てれば 音響監督も 楽だろうな 笑)
仁の様子を見に来たわけですが 当然 ナギと ご対面です、 そりゃ 「ダレ?」ってなるよね 笑)
それよりも パンツを ビョーンって引っ張ってる 仁 どう見ても 危ないヤツみたいに見えます 笑)

 ん〜 「(つぐみとは)一番会っちゃいけない」とか言ってますけど
仁 と ナギ が 一緒に住むんなら どう考えても ナギ と つぐみ が エンカウントする 確率は 100%なんだし
口裏あわせとか 対策とか あらかじめ やっとけよな 笑)
とりあえず 二重人格(この部分も嘘)の ナギ が 上手く誤魔化してます
つぐみ は 結構 仁の家族の事は 知っているはずなんですけど なんか 上手い具合に 誤魔化せてましたね

 ナギ が つぐみ に 正座してお辞儀をする(座礼)時に
左手を 若干早く 先に出してから それに あわせるように 右手を出していましたよね
これは 大体の武道では 基本の動作だったりするんですね
多分 こういうのを 知っていた人が居たか、 スタッフが 座礼の仕方を きちんと調べたはずです
山本監督は AIRの時も 平安時代の事を 事細かく調べてましたよね
当時の服装はもちろん、 座り方、 住んでいた家、 太刀の帯刀の仕方、 どのような殺陣だったのか
等など かなりの事を 調べ上げてやっているんですよね
この お辞儀一つにしても 古風なナギらしさ を考えた上での こだわり なのでしょう

 炊事場でも もう一人の人格で 会話をしている ナギですが、 はい これも嘘です 笑)
仁は 信じちゃってますけどね
これは 単に ナギが (ステッキの件の)責任を逃れようと 出鱈目ばっかり言ってるだけです 笑)
もちろん これも 真実へのちょっとした伏線 じゃあるわけなんですけどね

 つぐみ は 「面倒を見ているだけよ」という素振りを 見せながらも
「玉子焼き入っているから食べてね」と やっぱり 仁の事が好きなんだ とバレバレですよね 笑)
つまり 「玉子焼き入っている(けど それ焼いたのは私だ)から 食べて(よ)ね」 って事ですね
仁 鈍感過ぎです 笑)

 前回 「仁だけでなく 視聴者にも ナギを意識させようとしている」という意見を書きましたが
今度は つぐみ を 視聴者にも 意識させよう(好きにさせよう)という 考えがありますよね
この 玉子焼き の部分のくだりは 実は 原作には無いんですね、 原作だと 結構 あっさり と 帰るんですよ
にも拘らず この部分を入れたというのは やっぱり キャラを 好きにさせようとする 意図があると思うんですよね
あくまで 個人的な感覚なんですが このシーンによって 原作よりも より つぐみ に 思い入れ出来る様になりました

 はい 早くも 二重人格の 嘘がばれてますね 笑)
もう一人の人格がミスって ステッキがくっついたにも拘らず
何故か 普段の ナギが その時のエピソードを語ってます
嘘 下手すぎ 笑)、 というか 「Aパート」とか言うな 笑)
仁が怒って「祟り神かお前は!」ってのも実は 伏線だったり・・・ まぁ これは もっと後の話です

 いろいろ ドタバタやった後でしょうか
仁が 買い物をして 帰っている途中 子猫たちの 親らしき猫が 事故か何かで 死んでいるのを見かけます
夏場ですし やはり 母猫の 母乳を飲まなければ 子猫たちは 脱水症状を 起こしているはずです
まぁ 仁の判断は 間違っては無かったはずなんですけどね
あの時に 親猫が その場に居なかったからといって 異変が起こっていると判断するのは難しいでしょう
ただ あの時 ナギ が 子猫に せめて乳を飲ませよう と 拘っていたという事実がある以上
後悔の念は 生まれてしまうんですよね
そして ここで見せる いつもと違う ナギ は 今回は 嘘ではなく これは 本当に もう一つの 人格の ナギです
産土神」と言うには こちらの方が 雰囲気がありますよね、 これも 大きな 伏線 の一つと思われます

 翌日、 いつもの感じの ナギですが 仁が 尋問をしていく毎に 目の中の光が 変化していってますよね
おそらく 普段のナギ と 前日のナギ が 中途半端に入れ替わった状態なんでしょうか
最初は 普段のナギですが 猫の件は 分かっていましたよね それから だんだん 虚ろに成って行ってますよね
それからまた 急に 普段の ナギに戻って 「いちいち五月蝿いのう」と 愚痴ってます
まぁ この 微妙な変化も 後々の 伏線になるんでしょうけどね

 後々分かると思いますけど ナギとしても あまり 詮索して欲しくないと言う気持ちがあるんですね
仁は なんだかんだで 迷惑はしているわけで「なんだその態度は」って感じになるわけですね
まぁ どっちが悪いって言えば (普段の)ナギの方が 子供過ぎますけどね 笑)
ナギ が 感情的になって 家を 出て言った時に 仁 が 「あっ!」ってなってるのが なんか可愛い 笑)
腹立ってても 美女に出て行かれたら そりゃ 「あっ!」ってなるわな 笑)

 さて 家出少女になった ナギですが
神社で 子供たちと出会ってます、 とりあえず スーパーボール は ドラゴンボールじゃありません
というか なんで ナギが ドラゴンボールを知ってるんだよ 笑)
子供と 遊び始めようとしますが、 子供たちの中の 「みーぷ」が ケガレに憑かれているのを発見します
本当なら 仁の助けを借りたい所ですが 流石に 出て来かたが マズかったのでそういうわけにも行かず
単独で 祓う事を試みるも 運動神経が無い事 や 戦術的ミスで たった一匹の ケガレにも四苦八苦する始末
結局 奇跡的に 仁に助けられてしまってます
ちなみに 仁 は 若干ドジだけど 運動神経は 結構いい という設定になってます 笑)
この状況下でも 「美少女土地神・・・・」をやろうとするナギ・・・ 馬鹿だろ 笑)
仁から 「それっ! 止めろ」と言われて 大人しく 大麻を振るのが 音だけ だけど 可愛かった 笑)
むしろ 音だけ のが 正解ですね 笑)

 神様のはずなんだけど もはや 「変質者ナギ」でもおかしくないですね 笑)
なんだよ 「けったいな父親でケツ大変」って・・・・・
まぁ とりあえず 「みーぷ」は 救われましたとさ 笑)