(TVA)(ef - a tale of memories.) 第03話 『paradox』

 やはり 千尋は 記憶が 欠落するという事で間違いなさそうですね、 記憶の 有効時間は 13時間のようです、 半日と1時間 ですね
ただ 千尋が 「失うはずの記憶」を 「知識 として知るべきもの」として 次の日の自分に 日記として 伝え続けているから
蓮治との関係を 前進させる事が出来ているわけですね、 でも もしも 次の日の千尋 が その日記を読まなかったら それが 簡単に 途切れてしまう可能性だってあるわけです
まさしく 毎日が 綱渡り状態

 まず 前提条件として 「千尋の 障害を利用した 千尋に対して 悪意のある人物が居る可能性がある、 あるいは 利用されて 他人に対して 迷惑をかけてしまう可能性がある」
記憶が無い状態で 朝を迎え 突然 思い知らされるのが その事なんですね、 なかなか 精神的に グサッと来る事です
そして 千尋の 認識としては 蓮治との最初の出会いは、 「小柄な年上の男性」という程度でした
本来なら 外見を見れば 自分(千尋)と 蓮治は 出合ったその時には 同学年程度と 判断するべき事なんですけど、 千尋の『主観』は4年前で止まっている
つまり 千尋の 意識の時間は4年前で止まって 毎朝リセットされているって事なんですね、 ただ リアルタイムな 時間は過ぎているから 段々と ギャップが発生しているわけですよね

 蓮治が さらに 千尋のメモをめくろうとすると それを 千尋が阻止して 「読んでいいのはそこまでです」と 静止します
多分これは 今の 千尋が把握できる 範囲での 蓮治に対しての 気を許せる範疇 ってことですよね
まあ 意識は 常に継続できている 蓮治が 「ああ ごめん 『日記だもんね』」と 言うのは ちょっと デリカシーが無い気がしますけどね
「ああ ごめん 『わかった』」とかなら もっと 蓮治に対する 印象は良くなってたんだけど 笑) < あぁ これは あくまでも ここまで初見で見た私の 感想です
おそらく 字幕を出してまで 「いえ。」 と表示したのは 大沼監督 が 視聴者に勘違いして欲しくなかった部分だと思うんですけどね

 ただ 特例として 千尋が大切と思った事を 何度も 思い返していれば その十時から 13時間 記憶が 延長できるようです
ん? でも 千尋って まだ 蓮治の事を 覚えていたという 描写はありませんでしたよね?
私 個人的には ちよっとしこりを残しながらも 千尋は 蓮治との帰り道に 「生きている価値が無いですよね、 『全部手放してしまえば とても楽なんです』」
うむぅ〜、 千尋が 前日に自分が書いたであろう メッセージで ここまで 事態を把握しているのは 意外ですね
記憶が無いんだから 「じゃぁ 今日の私を 今の気分で 勝手に作ろう」と思えば 確かに 楽なんですよね
でも 千尋は あくまでも 「自分」を求めているというのが分かります、 だからこそ 人(他人)に 迷惑をかけたくないと 思っているんですね
ただ そう思っても 次の日には 全てを忘れている っていうことは 誰かに 迷惑をかけているというジレンマ が 嫌が応にも のしかかるわけです

 最初 姉かと思ったんですけど スミレって 蓮治のお母さん? 若すぎない? 笑)
久瀬という人物に 夕食の おすそ分けを持って行って という フリに 嬉しそうに 応えている 蓮治ですけど これは 憧れているとかなのかな?
これは 蓮治の記憶の中で 久瀬に久々に会えるから 嬉しいと思えるわけですよね
記憶を 知識として受け継いでいる 千尋とは やっぱり 違うわけです
やっと 千尋のことが分かり始めた 蓮治は、 千尋と 会う事は もっと 重い事なんじゃないのかと 思い始めたようですね
それは 千尋が言った 『冗談』の「私は毎日 どうやったら 誰にも迷惑をかけずに 消えてなくなれるかを考えています」が さらに 重く のしかかっていますね
さらに続けて 「みんなの記憶から 忘れられる事」が 本当に怖い事 という 千尋の 本心を 垣間見たこと
これだけ重い事を 背負っている 千尋の思いを 自分が知ってしまったという重圧を感じている事でしょう

 そこで 蓮治の脳裏に浮かんだ事は 千尋が 語った夢 「物語を書きたい」
おそらく 毎日 記憶を失っていく 千尋には 分からない事だと思うんですけど、 少なくとも 「蓮治と 会っている時に思っていた事」である事には変わりは無いわけです
記憶の本質的な事って 「対外的な刺激を受けた上で 本人が 『どう判断した』か」って事なんですよね
少なくとも 千尋は 蓮治と会っている時に そう思っていた、 ならば それを継続させる事は 本来の 記憶を残す事と 同等じゃないのかとも 思えます

 その日は 雷雨だったので 蓮治は 廃駅には行かず、 翌日 に 向かいます
これまでだと 千尋が居るはずだった 駅のベンチには 火村が 座っています、 火村によれば 千尋が 風邪を引いてしまったから
でも 単なる風邪と聞いて なんで安堵の表情を浮かべるのかな?、 千尋が 風邪を引いた原因を 考えれば 分かるんじゃないんですか?
火村によれば 雨にもかかわらず 夜まで そこに居たから 風邪を引いたのだと
保護者代行失格 だと 火村は 反省しているようですが、 ん〜 やっぱり それでも 蓮治の認識が 甘すぎやしませんかね?
たとえ 一瞬でも 千尋を相手にして 「もしも」の事を考えれば 居てもたっても居られなくなると思うんですけどねぇ、 それが 覚悟ってもんでしょ?

 Bパートです、 景が ランニングしてますね、そこで 紘が やつれて お茶を飲んでいるのに気付いてます
お茶を一口頂戴ともらい 会話をしますが、 どうやら 徹夜明けで 原稿をあげた後に 寝たら 学校に来れないと思って そのまま 学校に来た模様ですね
でも 以前は 留年してもいいみたいな 感じでしたよね、 何で そこまでして 学校に来たんでしょうか?、 やっぱり みやこ?

 学校に来ても 屋上の「鍵」を使って 屋上に忍び込んで サボっている 紘ですが、 それに目隠しして 口をもふさぐ人物が
てか 声聞きゃ みやこだって すぐにわかるさ
どうせなら 口ふさぐんじゃなくて マジホンの チョークスリーパーを かけた方が? < おいおい 本当に 死人出るわ! 笑)
みやこ の 目的は 本当に 単に 紘に 惚れただけ?
景の存在は 知らないかもしれないし、 単に惚れた 以外なら 絵描きとしての紘の才能を見抜いて玉の輿に 乗ろうとしている くらいしか思いつきませんよね
紘の持っている 屋上の鍵は 姉から 記念品として贈られたものらしいです

 京介達は 上映会をやっているようですが、 どうも 京介は 不満の様子、 教科書通りの 代わり映えのしない絵に イラッとしているようです
あくまでも 「堅実な作り」に 趣を置いている部に なんか 愛想を尽かしたような感じで 京介は 部室を出て行きました

 紘 と みやこ は デートのような感じで 街を歩いて カフェテラスで 雑談をやっています、 そこに ミズキが 通りかかり 紘に 声をかけます
なんか ミズキ と 話が盛り上がりますが みやこ は 忽然と 姿を消してしまいます

 部室を 出て行った 京介を追いかけて 絵美が 部の方針として 理解して欲しいといったような事を いいますが やっぱり 京介は不服のようですね
インパクトのある映像 と 教科書通りの映像、 京介 自身は 自分の思った インパクトのある映像で勝負したいようなんですが
だからといって それが良いという「確信」 は 持てない、 それが 京介の中で漠然としている 気持ちだとは思うんですが
どうも あっけらかんとしているようにしか見えていないのか 絵美は 「別れようか?」と カップル解消の 話を持ちかけます
一瞬 ひるんだ様子を見せますが 「それもそうだな」と 応え、 「退部 届けを書いておいてくれ」と 言い 立ち去ります

 震災の跡地 に来て 指でフレームを作って 覗いている 京介に 「ダメですよ こんな所に居ては」と 声を掛けたのは 優子です
紘 だけ 特別にではなく 京介の前にも 現れる 不思議な存在なんですね
京介 は たとえ迷っていても 録りたい物は 決まっているようです、 なかなか 強い意志を持っているようですね

 千尋は 蓮治が 来なかった事を怒っているわけではないようです、 火村が 風邪を引いたのを理由に 外に出させてもらわない 愚痴を垂れてはいますが
ただ その日の 千尋が 『本当に』 怒っていたかどうかは 分からないんですよね、 分かっているのは その日の 千尋だけですし

 ミズキ は どうやら 景に みやこ と 一緒に居たことを バラしています
学校の常識としては みやこ は サボり魔だということ、 まぁ 確かに 景が 一番嫌いそうなタイプだな 笑)
そういう人物と 紘が会っているというのも 耐えられないんでしょうね、 かなり 嫌みったらしい イントネーションでその事を言ってます
知らない人の事を悪く言うなと 紘はいきり立ちますが、 絶対に ダメな 地雷を踏んでしまいます
「クリスマスの日に始めて逢った」事を言ってしまいます、つまり 景との 約束を蹴ってまで 会っていた人物が みやこ だと 分かってしまったわけですね
こっ これは 修羅場過ぎる! 笑)