(TVA)(おおきく振りかぶって) 第17話 『サードランナー』

 廉の場合は調子に乗りすぎているというよりは 阿部とのバッテリーがハマりすぎている事で
なんとなく ハイテンションになっているって感じですよね
相手を舐めていると言うわけではなさそうです、 とはいえ このテンションが続けば
前回 阿部も気づいてましたが 最後まで持たない可能性も高いですからね
どうやって 修正していくかが難しいところです

4表 西浦1−0桐青 0 0 0 ランナー無し
前回は 田島が三振に終わったので 5番花井です
阿部は 花井の打席を見ながら 桐青も もう 西浦を舐めてないので しっかりと 廉の観察を始めていると 考えています
まりあ も 完全に 阿部と同意見のようです、 それと 調子が良すぎる 廉をどうコントロールすべきかを かなり悩んでますね
もちろん 手を抜けば 確実に打たれてしまいますし、 本気で投げ続ければ 廉に無理が来る可能性が高い
さぁ まりあ は どういう作戦を取るでしょうか

 まりあの判断 は 『与えていい点数は「一点」まで』、無茶しすぎるのなら 一点までなら阿部の判断で与えていい
逆に考えれば 「田島が絡んだ得点も 精々 一点程度」という 風に考えているわけですね
花井は三振、 沖には もうヤマを張っていくしかないという風に告げてます、 もう 高瀬 も 完全に 復調したようです
河合も 沖をちゃんと分析してますね、 その上で 沖にセンスがあることは認めてますし
まりあ が 的確に指示を出していたということにも 読み取っています、しかし まりあ を チラ見して なに顔を赤らめてるんだ? 笑)
胸にやられた? 笑)、 キャッチャーの仕事としては ちゃんと指示を出しているなら 相手監督も チェックをするのが仕事ですが
これは 別の意味で 強敵が現れたな 笑)
そうこうしているうちに 沖も三振で ツーアウトです
4表 西浦1−0桐青 0 0 2 ランナー無し

 下位で 唯一チャンスを広げられるなら 早目から振っていくこと
2ストライクまで 取られてしまうと 決め球を打つのは 難しいようですね
次のバッターは 水谷です、 水谷は スライダーに ヤマを張ってますが やはり もう当てるのさえ難しくなってます
決め球で フォークが来ると分かっていても かすることすら出来ません
この回は あえなく 三者三振で 早々にチェンジ、 完全に 投手戦になりました
4裏 西浦1−0桐青 0 0 0 ランナー無し

 武蔵野第一高校ナインも球場入りしてますね、次の試合のようです
榛名 は 随分 ワクワクしてるようですね、 ここまで張り切っているのも 珍しい気がしますけど 笑)
このノリって 先輩投手を 乗せるために やってるんでしょうかね?

 桐青の監督はやはり これといった分析は出来てないようで、 いわゆるガッツ系の指示を出してますが
選手たちが気づいたことを報告するたびに 顔が曇ってますね 笑)
「10球中10球ミットを構えた場所に投げている」「相手監督は一球ごとに予測して指示を出している」「高瀬が(4番田島に)モーションを盗まれた」
桐青監督も 西浦は侮れないと気づき、 やっと 情報が集まりだした って感じになりましたね
もちろん 強い桐青を指揮しているわけだから いつまでも 馬鹿みたいにガッツ系だけの指示を出すわけじゃないでしょう
これで さらに 桐青に 隙がなくなってきましたね
とにかく ゴロを狙って 引っ掻き回すのが作戦のようです、 やはり 雨が降っている時の経験は 桐青が上なんでしょうか?

 桐青 は 二順目 一番真柴からですが、 監督の指示通り まずは 転がす、 その上 俊足なので セーフティを狙う
もちろん 雨天で 土が水を含んでいるので 転がりにくくなり 処理しにくい状態になってます
さらに 二盗も成功させ 一気に スコアリングポジションまでもって行きます、確かに この野球は強いですね
4裏 西浦1−0桐青 0 1 0 二塁

 桐青 は さらに 送りバントを決めて、 ワンナウト三塁、 阿部の理想としては ワンナウト二塁でした
これは かなり苦しいですね、 ひりつく展開になってきましたねぇ、 いいっすねぇ 笑)
阿部の判断は 桐青は たとえ上位でも スクイズを仕掛けてくるチーム、 内野手になにやら サインを出してますが、 どう来る?
廉は サードランナーに視線を送って プレッシャーをかけてます、 これは 明らかに意図的です
その上で わざと ボールを先行させてます、 そして また 廉が サードランナーに 視線を送ってます
あっ これって もしかして ランナー3塁との関連付けってやつですか?
結果的には 執拗に 転がしてくるために ワンナウト 一、三塁
そこから さらに 盗塁を決めます
4裏 西浦1−0桐青 1 0 1 二塁 三塁

 シチュエーションは 「一点ならいい」から「一点で抑える」と言う状況、 厳しいですね
しかも 一発のあるバッター、 下手すれば スリーランで たちまち 1対3 です、 勝つためには 最低3点が必要になります
さて またもや 三塁ランナーに視線を送る 廉、 もう ここまでやれば 三塁ランナーにとっては チャンスがピンチの状態でしょう
逆に 三塁ランナーの状態の時に リラックスできる 廉にとっては 緊張することも無く いつも通りに投げられるわけです
そして ここで 桐青は スクイズ、 雨でボールが 転がりにくいわけですが ここも 廉が リラックスして 処理
桐青的には スクイズの絶好のチャンスでしたが、 当の 三塁ランナーだけは ピンチ状態だったわけですね
もっと 絶好のスタートを切ったり 緊張してなければ 得点していたかもしれませんね
4裏 西浦1−0桐青 0 0 2 一塁or二塁 三塁