(TVA)(おおきく振りかぶって) 第06話 『投手の条件』

 試合である以上 単調な展開になる部分は当然あるわけで
試合が さらに動き出すまでは 多少 眠い感じになってしまうのは しょうがない所でしょうかね

 内容的には 廉 は 阿部のリードに 身を任せているし、 阿部も 廉のコントロールに 身を任せているわけですが
阿部のちょっとした 心の油断から 最悪の結果になり、 その事で 阿部が 多少 混乱状態に陥ってます
おそらくそれを救えるのは 廉の闘志でしょうね
両チームの中で メンタル面が 一番弱いように見える 廉が 実は一番 強かったりするんですよね 笑)
さて 来週には 決着が付く感じでしょうか、 物語自体も そろそろ動き始めていい時期になってまいりましたね



4裏 西浦2−0三星 0 0 0 ランナー無し

 廉 は この回も そつなくこなして チェンジ
叶 も 調子を取り戻して 軽く スリーアウト
三星 としては 廉のピッチングに 完全には 合わなくても、 球速 と 軌道のズレには 慣れてきているでしょう
廉としては あと 2,3点位は 追加点が欲しい所ではあるでしょう、 このままズルズル行くと 気分的には むず痒い感じでしょう
5裏 西浦2−0三星 0 0 0 ランナー無し

 織田 は まだ 廉の球を 研究をしている段階ですね
外いっぱいの 次は 中いっぱいなど 普通の ピッチャーなら「荒れている状態」なんですが
廉の場合は それをコントロールしているんですよね、 そこら辺が 感覚を狂わせているのかもしれません
その後のバッターも 軽く討ち取っています

6表 西浦2−0三星 0 0 0 ランナー無し
 西浦高校の攻撃は 一番バッターは三振ですが、 阿部はフォワボールを選びます
次は 田島ですが なんと 敬遠をしてきます、 長打を打たれるよりはマシという 勝ちに行く野球ですね
6表 西浦2−0三星 0 0 1 一、二塁
次の 花井は 凡打、 サード フォースアウトで、 ファースト花井 セカンド田島
ん〜 花井は なかなか ムラのある選手ですね 笑)
次のバッターは 三振でチェンジ、その後も 6回裏 7回表 と 淡々と 進んでいってます
7裏 西浦2−0三星 0 0 0 ランナー無し

 7回裏も ポンポン と ツーアウトを取った 廉ですが
監督代行が 織田に対して 一度だけ使えるという 案を出したようですね
それが もし 成功すると 流れが 三星に 行ってしまう可能性はありそうです

 すでに どちらの投手も クオリティスタート は 達成しているわけですが
今回は 「投手としてどちらが上か」の勝負である以上 勝ち負けでしか 評価は出来ないわけです
しかし、 堅実的な 阿部にしてはめずらしく 「7回を抑えさえすれば」など と 心の隙が 出来ているようです
三人目も レフトフライで チェンジかと思いきや、 レフト取り損なってます 笑)
7裏 西浦2−0三星 0 0 2 三塁

 こういう 中途半端な気持ちの時に エラーが出ると 阿部でも またさらに 判断が鈍ってしまう可能性がありますね
何か 織田たちには 柵があるようでしたし それに 気付かなかったりすれば 打たれるかもしれません

 さて その 織田の 策はというと、 初球は目をつぶって わざとスイング、 即座に 阿部のキャッチを確認して コースを見る
今回は 外角だったので 次に来るのは 確率的に 内角のシュート
初球を見てない分 初球の残像は全くなく これまでに見た 廉の 内角シュートの軌道を思い浮かべることによって
迷わされる事なく 打つことが出来るって事ですね、 コントロールが良すぎるのが 逆にあだになった感じです

 さて ついに 阿部のサイン と 織田の読みが 一致してしまいます
廉 は これまでの経験からか 即座に 危険だということに 直感的に気付きますが
阿部には 嫌われたくないという気持ちから 指示通りに投げてしまいます、 結果は 長打
さっきの レフトのエラーででたランナーが帰って 織田は タイムリスリーベース
7裏 西浦2−1三星 0 0 2 三塁

 最悪の事態ですね、 レフトエラーが無ければ チェンジで 全く違う結果になっていたかもしれません
阿部の 浮つきも まりあ と 会話したりする事で 払拭 出来ていたかもしれません
こういうのが 野球の恐ろしさでもありますね
もちろん これまでの 冷静な 阿部なら 織田の 初球の適当な空振りを見た瞬間に 異変に 気付くはずですね
でも 外 中 外 で 討ち取れると 安易に 判断して、それしか 見えなくなっていました、 ある意味 花井のようになってました
リードしているのは 阿部で リードどおりに投げる事が出来る 廉、 つまり 阿部が パニック状態なら 今後もピンチは続きそうです

 畠は 廉の事を舐めてはいましたが 廉がストレートを投げる時の「クセ」は 知っていたようです
今まで隠していたのでしょうけど 打たれた事とか 阿部の事を 考えていて つい 出してしまったのでしょう
畠にも 球種を 完全に読まれてしまい ツーランを 打たれてしまいます、 ついに 三星が 逆転
7裏 西浦2−3三星 0 0 2 ランナー無し

 今回は 阿部のせいではありませんが さらに 阿部をパニックに陥れる可能性がありますね
普通なら 投手は がっくり来る所なんですが、 廉の闘志は 弱るどころか 逆に 燃え上がっているようです
流石は これまで 散々打たれて続けて それでも 投手を続けようと思ってただけあります 笑)
もし 今 どん底の 阿部を救うなら、 今の 阿部の何十倍もの 苦しみを味わってきた 廉の ガッツなんでしょうね