(TVA)(CLANNAD) 第13話 『思い出の庭を』

脚本
志茂文彦
絵コンテ・演出
北之原孝将
(きたのはらのりゆき)
作画監督
堀口悠紀子


 はいっ ということで 前回覚えてますか?

 そうですね、 朋也が ことみの部屋に行くと 壁一面に 新聞の切り出しが貼り付けてあったシーンの続きです
そして 朋也 と ことみ は 以前に逢っていた という事実も 朋也 は 思い出しています
ことみ は 図書館で (再び)逢った時から すでに 朋也 が 以前に逢っていた男の子だと 気付いていたようです
でも その時に 「朋也が 過去のことを忘れていた」と気付いて 「あえて」ことみ は 初対面のような 体で 接していたのですね
朋也のお陰で 着実に友達が 増えていく一方、 「朋也は新しいお友達」として接していて良かったのか等 ことみの中では いろいろと迷っていたようです
前回 友達が着実に増えていっているのに 何故か 涙がこぼれた ことみ ですが、それは 「嬉しい」と思っていたのに合わせて
もしかすると これは、 過去の事 を 朋也に 再び 思い出させたくないという気持ちも あったのかもしれませんね

 ことみ の 両親が健在だった時の様子、 もちろん ことみ は 子供です、 でも 子供の ことみ の 声が 思ったより 結構高かったのでちょっとびっくり 笑)
まぁ ことみ の お父さんが 言っている事の 真意は
論理的な事から外れているからといって それを馬鹿にしてはいけない、 机上の計算じゃ ありえない事だって 事実は 理論的な事がカオスに結びついているものだから
といった感じでしょうか、 実際に この世の出来事というのは バタフライ効果で 思いもがけない方向に向かう事だってあるわけですからね
その 結果として ことみ は この両親にとって 「大事な宝物」という 事実があるわけですね

 子供の頃の ことみ ですが ヴァイオリンの音を普通に鳴らせてますね 笑)
あの怪音を響かせていても 構え は さまになっていたのは やっぱり 弾いていた時期があったんですね
そんな時に 裏から 庭に 迷い込んだのが 朋也 ということですね

 家柄から 普通の子供たちとは 違う本を読んで 違う事を考えている ことみ は 友達が居なかったわけですが
その時の 朋也は あんまり そういう所にこだわらずに 普通に 友達として接していたようで、 それが ことみ も 気を許していた要因だったんですね
誕生日に 「ぬいぐるみが欲しい」というのは ことみ が 本当に望んでいるものではなくて、 親子の愛を証明するためのひとつの口実でしかなかったわけですね
でも 両親は 突然の出張命令で行かざるを得ない状況、 ぬいぐるみ が欲しい のではなくて 両親との愛を実感したい わけなので
自分の考えと 乖離してしまっている 両親の反応から 「うそつき」と 駄々をこねるように 泣き 「大嫌い」と 勢いで言ってしまっていますね

 誕生日 一人ぼっちでいた ことみの前に現れたのが あのおじさん です
そして 飛行機事故の事を聞かされることになります、 ことみ の お父さんが 持っていた 論文は 人類にとっても 価値があるような 大きなもので
その論文は 事故によって 無くなりましたが それの控えがあるのなら それを探し出したい
研究員としてならば そういう考えになるかもしれません、 でも ことみ に とっては 単なる 天下ドロボーにしか見えなかったでしょうね
おじさんは 敵にしか見えないでしょうし、 事実を受け入れたくない気持ちなど いろいろ と 心にストレスを与えていってますね
本来 入る事を許されなかった お父さんの書斎に入った時 机の上においてあった 封筒 の中身のものが おじさんが言ってたものだと 確信しています
これまでの 心理的負担などもあり おじさん には 渡したくはないでしょうし、 その封筒に 火をつけます
その後 大切な論文を燃やしてしまった事の 罪滅ぼしとして 新聞や 本の 両親の記事切抜きを集めたり、 両親と 同じレベルになりたいと 勉強も続けたようです
それが 今の 天才少女を 作り出したわけですね

 翌日 ことみ に 海外留学の話がある と 唐突に 事実を 教えられる 朋也
朋也が 以前の事を思い出した というのが 原因なんでしょうか、これまでは あまり 乗り気ではなかったようですが、担任に 留学したいとの意思を伝えたようです
もう一度 ことみ に 会って 他の事も ちゃんと 聞こうと思っているんでしょうか?
ことみ の 家に ついた 朋也は ことみに会いに行くかと思いきや 裏庭の 掃除を始めています
まあ 確かに 今 ことみ に 会って 言葉で いろいろと言ったとしても 聞く耳は無いでしょうし、 もっと そういうのを超えた 何かが 必要ですよね
そう考えれば 当時の庭を復元させるというのも 確かに 有効な手段かもしれません
しかし 凄いな 笑)、 誕生日までに 間に合わせるために 本格的に道具も 自腹で 買ったりと DIY もいいところだ
まぁ こういう 他人の垣根を超えた 面倒見の良さは 朋也というか Keyのゲームの主人公の 魅力 というか 伝統ですよね 笑)

 女性陣も 誕生日に向けて 頑張ってはいるけど なんか ちょっと 面倒な事になってますね
ん〜 杏 相変わらずだな、 完全に 嫌な客 ですよね 笑)
要は あの ヴァイオリンを譲ってもらい プレゼントする事にしてたんだけど 調整するために 楽器屋にもって行く途中 事故で ネックが折れてしまったんですね
確かに 完全に折れたネックを 戻すというのは 普通は 無理ですよね
無理にでも直したとしても 元の音は 絶対に出ませんし それでも 直すには かなりの日数が必要でしょう
店員さんが言っている事の方が 正しいわけなんですが、 杏は 被害妄想強すぎ!! 空気読めて無さ過ぎ!! 笑)

 もちろん 庭を復元させたから ことみ の 気持ちが 変わることが保障されているわけではありません
むしろ これは 朋也の 当時の記憶を呼び起こせすためにやっているのではないだろうかと思えますし
もし このことをやって 自分で 記憶を呼び起こす事が出来れば 結果的に ことみ との 次のステップがあるかもしれません
なんか こういうところも ことみ の 父が 最初の方で 言っていた言葉に 掛かってきているようにも思えます