(TVA)(CLANNAD) 第07話 『星形の気持ち』

脚本
志茂文彦
絵コンテ・演出
北之原孝将
(きたのはらのりゆき)
作画監督
堀口悠紀子


 前回、 例え幻のような存在でも みんなに見えていて 目の前に居るはずの 風子が 姉の 公子には見えていないという 新展開を見せた所の続きからです
公子 は 噂として 風子が学校で 遊んでいるという 噂 を耳にしているようです、 もちろん それは 朋也たちと一緒に居る所が 噂になっているんでしょう
渚は 自分の隣に 風子が居る事を 思わず 言おうとしますが、 風子が 手を握って 「言わないで」と伝えます、 渚 は 我に返り 言いません
普段から 風子を 毎日看病している 公子ですから 当然ですが 「そんな事は無い」 と 思っているわけですね
もしかすると 『(幻の存在である)風子は ここに居ない』 という思い込みが 姿を見えなくしているのかもしれませんね

 その上で 公子は その噂を 風子が そういう夢を見ているのではないか、 もしそうなら 例え夢の中でも そういう夢を 見続けていて欲しいと思ってますね
ここでは 私たちも 風子がそこにいるというのは 分かっていますが、 そこに 風子が居るとは気づいて無い 公子 の立場で見ると また違う感じになりますね
「結婚してください、 妹さんも 絶対 そう願っていますよ」 等と 突然 切り出されても 普通ならば 「あんたは 風子の何を知ってるのさ?」ってなる所ですよね
しかし やけに 普段から 風子と 触れ合っている 感じを 醸し出している 二人の言葉に 親近感すら覚えたかもしれません
「決して 二人が 軽い言葉を テキトーに 掛けている訳ではない」 というのは これまでの 風子とのドタバタが無ければ表現できない部分ですね
今ここに居る風子の声は絶対に届かないのだけど 朋也と渚が 風子の気持ちも含めて 自分の言葉で言ったからこそ 公子も やっと気持ちが動き始めたようです
ここまでの描写を 急いでしまうと 「なんて ヒトゴトな意見を言って しかも 簡単に 気変わりして 結婚するんだな」って事に成りかねませんからね

 ちょっと! 笑)、 そんな しんみりしたシーンから ボタンに ヒトデをプレゼントするシーンって! 笑)、 端から端への テンションの 超ハイコントラスト 笑)
いちいち 返事をする イノシシ も イノシシ だけど 約束を取り付けた気になっている 風子も 風子だ 笑)

 風子は 公子が 迷っている事は 全く知らなかった様子です、 もちろん 公子 は そういうことを 悩んでいるなんて事は 分からないように 話しかけていたんでしょう
渚は 非現実的だとは思っても なんとなく 普通では無いと感じとって 公子と風子を逢わせる事には 疑心暗鬼だったんですよね
朋也 は どっちかといえば 理路整然と 考えるタイプなので 何者かが 風子に 成り代わっていると 考えていたんですよね
それは そういう状況に 突然 置かれたと考えれば どちらの判断も間違っては無いでしょう
風子は 公子が 結婚すると 決心した事を素直に喜び ヒトデ配りを さらに張り切ってやっているようです

 そういえば 受け取ってくれそうなやつが居た と ふと思い出した 朋也は 図書館に連れています
もちろん そこにいるのは ことみ ですね、 並外れた 集中力で 本を見ている ことみ に 幾ら「ことみ」と呼びかけても 反応なし、 多分 火事にも気づかないタイプだな 笑)
そこで ふと思い出したかのように「ことみちゃん」と呼ぶと 一発で 「朋也君」と反応する ことみ、 ちゃん付けで なんでそんなに違うんだ? 笑)
風子を紹介すると 風子は 即座に ヒトデを渡そうとします、 ことみ の リアクションは 「いじめっこ?」 一体どういうロジックが働いて そういう答えを導き出したのか? 笑)
これまでの流れを知ってる私らはいいものの、 ヒトデを 突然 渡されて 姉の結婚式に出てくれと言われても やっぱ リアクションのし様が無いですよね 笑)
ことみ は ヒトデを見て「お星様」と思いますが すぐに ヒトデだと 朋也から聞かされます、 普通なら 「ヒトデってあの 海に居る?」 って位の反応で いいはずなんですが
無脊椎動物だとか 和名とか 洋名とか 学名とか どんな生物なのか などを 一通り言ってしまってから、 「あのヒトデ?」 って 長げぇよ!! 笑)
風子は 自分より ヒトデに詳しいとか 興奮しますけど 風子の場合は 単に ヒトデが好きってだけじゃないの? 笑)
ことみ にとっては それ位の反応が ごくごく普通の 反応なんでしょうね、 また ここも 両極端だな 笑)

 「ことみ も 風子 も ぼーっとしているし 不器用そうだし」という 朋也の言葉を聞いて それに 反論する風子です、 で また何故か ○○対決が始まります
今回は 早口言葉対決、 「東京特許許可局」 と まぁ ありがちなやつですね とりあえず 朋也 は 無難にこなします
それに 何とかケチ付けたい風子は 「最後の方 『名古屋』になってました」と つっかかります、 んなぁ〜 ワケはない 笑)
朋也 は 風子の事を 「こすい」 と言いますけど、 私はちょっと違和感がありますね 私は 「せこい」 って言います
この「こすい」って言葉は 実は 方言ではなく、 九州から関東にかけて 広い範囲の 地域 地域 で 使われている言葉らしいです
対抗して 「東京特許許可局」を言い始める風子ですけど、 え〜〜とぉ〜〜 最初っから言えてないっ!、 もう ニワトリかよって 笑)
普通 そこまで ボロボロなら ダメだって分かってるはずなのに ちゃんと言えたと思って 自慢げに「どうですか?」と言う 風子が 怖い 笑)

 そこに 春原が来ますが 風子はその時のノリで 春原も最初から敵扱いです、 まぁ 春原の目的は 渚のようですから この場でも 風子を からかうのは間違いないでしょうね
そこで 風子は 「あまり私を怒らせない方がいい」じゃ ないんですけど、 私を困らせない方がいい 恐ろしい事が起こるからと 警告をします
春原は ワルノリで 何が起こるのかな? と 風子の 鼻をつついて からかいますが、 どうやら 本気の 風子は 春原から 距離を置いて 指笛を吹きます、 無声音の 笑)
それがオチかぃ〜! って思ってたら、 いつの間にか 大人数になった 親衛隊が 春原をさらっていきます、 春原 大丈夫? まさか 集団から ボコられてないよね? 笑)
というか 無声音の 指笛で よく聞こえたな 笑)

 この日も 帰宅中 風子だけを 家に帰らせて 朋也 と 渚で 公子に会いに来ます
朋也 は 公子の 意思が変わって無いかを確認したかったんですね、 公子の気持ちは変わって無いらしく 二人とも とりあえず安心
しかし 式場の手配が 難しいらしく もっとずっと後になるらしいです、 その場で 公子の望みとしては 学校で 式を挙げたかった と 漏らします
渚はもう 公子と話すだけで 涙目になってます まぁ 気持ちは分かるけど そこまで 泣かれると 公子としては 不思議な感じでしょうね

 朋也はさらに 実際の風子はどうだったのか、 事故に逢う前のことを 聞きます
普通なら そういうことは 話したくは無いでしょうけど、 やっぱり 朋也たちは 別なんでしょうね かなり詳しい説明を 始めます
風子は 元々 人付き合いが下手だったんですね、 同年代の子供が居ても なかなかその輪の中に 入っていけなかったようです
その時に 遊んでいたのが ヒトデだったんですね、 風子にとっては ヒトデ は きちんと 思い入れのある存在なんですね
でも 公子 は このままではダメだと思い あえて 風子を 突き放す事で 友達を作らせようと思わせようとしてたんですね
そして 実の当日 入学式の朝に 公子の気持ちを きちんと読み取っていた 風子は 高校こそは 友達を作ると 公子に意思表明をして
登校したんですね、 そして 三井と ちょっとだけ会話をしたりしたんですね、 でも その 下校途中に 事故にあってしまったと

 公子にとっては 逢った事の無いはずの 朋也 と 渚 が ここまで 気にかける事は やっぱり不思議のようですね
確かに 基本的には 人付き合いが下手 というのは 朋也 も 渚 も 風子 も 共通した部分ですよね

 演劇部の部室では 対策を色々と考えてますが、 春原は ヒトデの事を 手裏剣だと思ってたようです
ん〜 それは無いと思うけどなぁ 笑) 普通に考えれば 星 だろうし、 あっ でも まぁ そういえば 杏 は 手裏剣みたいに投げてましたね 笑)
確かに ヒトデ を 配っている時には それが何なのかの説明 は やってませんよね
後からこっそり教える とか 校内放送で全校内放送をする とか ヒトデ記念祭 が 行われるようになるとか、 それって 全部 迷惑だよな 笑)
他に配るものとして 渚が 案を出そうとしますが、 「はい 却下」、 確かに そこで 渚が言い出しそうなのは だんご大家族だな 笑)
そして 何故だか 「だんご大家族 vs ヒトデ」と言う図式になってしまいます、 いつもよりも アグレッシブな 渚が印象的だ
というか 普段から 時々でいいから それ位の アグレッシブでいいと思う 笑)
最終的には 二つあわせて 一番という結論に、 まぁ とにかく 風子が絡むと 場がカオスになる、 間違いないっ!

 とりあえず 仕切りなおしで 再開、 「やっぱり風子は ヒトデを貫き通したいです」 うんうん やっぱり そうでなくっちゃね
「ここで変えてしまったら負けかなって思います!」って おいっ! それって あのネタでしょ? 笑)、 まぁ 元ネタ分かる私も私だけど 笑)
いやっ これは 明らかに元ネタは「働いたら負けかなと思ってる」でしょ? 笑)
実は 石原監督が とあるインタビュー http://anime.webnt.jp/nt-news/20071010_clannad/
若い人の中には働いたら負けかなと思っているような方もいるみたいですけど(笑)。
と言う発言をしているんですよ!、 これは 多分 監督の仕業だと思いますよ!、 あくまで 多分ですけどね 笑)
その後 何故だか 春原の顔面を ヒトデで 連続殴打するという 明らかに バイオレンスな展開になるんですが まぁ 風子ならいいか 可愛いし
殴られているのは 春原だから 誰も被害は受けませんからね 笑) < おいっ!
そうこうしている 間に 朋也は
『抱いている彫刻をすり替える』を極めた & 朋也は『風子マスター』になった と 着実に パラメーターアップをしているようです 笑)

 と馬鹿をやっておきながら 朋也は 「幸村に会いにいく」と 渚を誘います
相談室に居る人物が 幸村と言う人物らしいです、 前回も ちょっとだけ登場していましたよね
朋也 と 幸村 は 随分と 仲は良いようですね、 すっ呆けている様に見えて 実は 相当 きちんと 見ているんですよね
相談事を具体的に 聞く前から 「公子が 式を学校で挙げたいと思っている」ということを 朋也たちが言いに来たと 分かっていたようです
やっぱり 只者じゃないですよね、 そういう人が 教職員を説得すると言う事なので こちらは 実現性はかなり高そうですよね

 早速 二人は 公子に 目処が付きそうだと言う報告に行きます
公子 は もちろん 感謝しているようですが、 ちょっと 顔色が曇ります、 もちろん 二人も それに気付きますね
それは 無常にも 風子が 元の元気な状態まで 回復する見込みが 絶望的になったと いう事でした
いわゆる 植物状態になったという事ですね
朋也 は 風子は 自分でも そのようになる事は すでに自覚していて、 せめて 公子の式は 盛大にやってほしいと思ったからこそ
これまでのように 頑張っていたのではないかと考えてます
そして 本当の風子の体力が 尽きかけているのを 象徴するかのような 春原が 体験した出来事は
「風子の事が見えなくなっている 人物が居る」事と「ヒトデを貰った にもかかわらず その事を忘れている人物が居る」事
否が応でも 風子ルートのクライマックスが近づいてきたようですね