(TVA)(sola) 第12話 『ユウメイノサカイ』

 茉莉は茉莉としての立場、 蒼乃は蒼乃としての立場、 依人は依人としての立場 それぞれ 三者三様あります
それぞれの想いがあるとはいえ どうしても 茉莉だけは一歩不利なんですよね
何百年という孤独 は 本当に辛いと思うんですが あの時 蒼乃を 夜禍にしてしまったのは 間違いな気もするんですよね
その 間違の 罪償いとして 蒼乃を 人間に戻すのも また 自分勝手といわれてもしょうがない行為じゃあると思うんですよね

 どういう結末を迎えるのかは 次回の 最終回に期待させてもらいます
ここの〆方は 本当に 難しいと思います


 昔の話で、 まだ 依人が生きていた時の話ですね
元々 蒼乃は 茉莉 の 生贄のために 差し出された 少女の一人だったわけですが
別に 茉莉が それを 捕って食うわけじゃないですからね、 茉莉にとっては 友達が増えたという感じだったんでしょう
でも 村人としては どうも 蒼乃がまだ生きているらしいという 事になっていて 揉め事が起きそうになっていたら
依人 は 村を出ると 茉莉に報告をしています
もちろん 茉莉も また一人になるだけだと 思ったんでしょうが
依人 と 蒼乃 は 茉莉 と 一緒に 出ようと 伝えています

 って 茉莉、 電化製品どころか 調子の悪い つるべ の 滑車にも 蹴りを入れようとしてますが? 笑)
機械音痴どころの話じゃないな 笑)

 現在に戻って 前回の続きですが
これは 茉莉 は 蒼乃の事を わざと 煽ってますね、 多分 依人と 話をつけてから やっているんだとは思いますけど
あえて 喧嘩を売っているような 口調です

 茉莉 と 依人 は 廃屋になった 映画館で 恋人ごっこ みたいな事をやってます
周りから見れば 単なるバカップルなんですが、 ここまでの事をやっているって事は 何かの 相当な決意があってからこそだと思うんですが
やっぱり 茉莉 は 蒼乃 を 呼び出すために ああ言う事を言ってたんですね

 本来 死んでいるはずの依人ですが 「死ぬってどんな感じなんだろう」と 漠然と思ってますね
まぁ それは その時が 来なければ 誰だって わからないんですけどね

 依人 と 蒼乃 が 住んでいた家が 忽然と消えていますが
紙が地面に残ったまま って事は 家自体も 蒼乃が 紙で作っていたって事でしょうか?

 茉莉 は 蒼乃を倒すと言って戦いを始めてます
この事って 依人には話しているはずなんですが、 依人としては 茉莉 に 二人の存在を消してほしかったんでしょうか?
たしかに 現代を生きていておかしいのは 蒼乃 と 依人 だけではあります
夜禍 の 茉莉だけは まだ生きていても おかしくは無いですからね

 また ここで 過去の 回想シーンが入りますが
蒼乃が生贄として家を出るところとか、 依人が初めて茉莉と逢うところ、 そして 依人が死んでしまうところ
そして 蒼乃が 自殺した所

 現代に戻って 二人が戦っているシーンですが、茉莉 は 辻堂 や 蒼乃 よりも 戦う能力は 低いようです
今回も 終止 劣勢のようです、 なのに あえて 戦いを挑んでいるって事でしょうか?

 蒼乃の主張である 「私もあの時死んでいる」 これは 正論ですよね、 絶対に 茉莉には 言い返すことの出来ない 主張でしょう
蒼乃 は 「何故 自分を生き返らせておいて 依人の存在は 否定するのか?」と 茉莉に 問いただしています
この状況では 茉莉の 「全てを元に戻す」も 例え それが正常な状態であっても 自分勝手すぎると 言われてもしょうがないでしょう
これに関しては 蒼乃の意見に 納得するしかありません

 茉莉 も 何百年も一人で生きてきたわけだから 蒼乃に触れてしまった事で 一人じゃないという事が分かってしまった
蒼乃 を 夜禍として 生き返らせるのも 過ちだと分かっていても 抑え切れなかったんですね
長く一人で生きていた寂しさは それは 想像を絶するものじゃあると思うんです、確かに そういう孤独は 耐え難いものだと思います
それでも 自分勝手といわれたら やっぱり 反論は無理なんですよね

 フェイクを使って戦っても 茉莉よりも 優勢に戦いを進めている 蒼乃です
その蒼乃の 本体は 依人の所まで 簡単に 来ています
ここからは 依人の立場からの意見が メインになるわけですが
依人としては 結局は 蒼乃の 人形 なんですよね
自分の意思で 茉莉が 好きになったとしても それは 蒼乃によって 曲げられてしまう可能性が 高いわけです
何故 蒼乃 が 自分を 創ったのか 、 不信感だけになっているんですね
ならば 茉莉の言う 二人の存在を 消すという方が 潔いし、 二人とも 現代に生きているはず無いものが無くなった方が 正常だと思ったのでしょう
これは これで 尊重されるべきですね

 蒼乃によって 手足首を固定されていた 依人ですが 腕を無くしてでも 蒼乃を止めに入ろうとしています
蒼乃もだからといって 茉莉を許せるわけは無いでしょう
どちらも 正論なんですよね

 そして 二人が戦っていた事による ショックによって 動き出した 映写機によって 突然 映し出される 青空
もちろん これは 本物の青空じゃないんですが スクリーンに大きく映し出された 空の真ん中に いる茉莉を見てたら
よく分からないんですが なんか 凄い 泣けてきました
本当の 青空じゃないんだけど スクリーンに大きく映った 青空で 少しでも 空というものを 体感できたんじゃないでしょうか

 でも その直後 茉莉は 自分で 自分を 辻堂の持っていた剣で 刺しています
辻堂の持っていた剣とは 「本来の夜禍人の命を移して 夜禍人によって作り出された 夜禍人に対して 移せば その 夜禍人 は 人間に戻れる」

 しかし 蒼乃を 今 人に戻すというのも また酷な話ではありますよね
茉莉としては どんな気持ちがあってのことでしょうか