第18話 『消え去りゆく緩徐楽章 〜adagio〜』

 猪突猛進が 取りえのような あゆ が 気を使いまくっているのは やはり違和感がある 笑)
それだけ 祐一が滅入っているわけですが

 今回は、コンテ・演出が武本康弘さんです、「間」や「カメラワーク」へのこだわりが凄い人です
ファーストカットから 作画が ちょっと いつもと違う 雰囲気だなと思ったのですが
EDのテロップを見てみたら 作監は 植野千世子さんという方がされているんですね
京アニの方に所属で、普段は作画を担当している人みたいですね

 祐一にとっては あゆ の 株を奪うような 栞の登場のしかたですが
その前のカットでは 目の辺りが 蔭になっている事から 相当 悪い状況だということが分かりますね

 靴箱のシーンとか見てると やはり 今回は 影の落ち方が 非常に独特ですね
今回の 作監の特徴なのでしょうか、武本さんが このような 演出をするイメージはあまり無いんですよね
武本さんが 植野さんに 注文を出したら こんな感じに仕上がりましたという感じなのかな?

 香里も 目の辺りに 蔭になっています
こちらも 身体的にも 心理的にも 非常に 疲れていそうですね

 北川、知らないとはいえ 笑)、香里に 栞を紹介しようとするとは、そりゃ 緊張走るわな
ほとんどの 人は 姉妹だって事も知らないんですね、 同級生の女の子は流石に知ってるだろうけど
いくら知らないとはいえ ダンスの衣装を着ている 北川 うざすぎ 笑)
流石の 香里も 北川のお誘いには 顔を崩して 引いてしまってます、これで 緊張は少し 解れたかも
追加コンボで 祐一と北川で シンクロダンス、 って なんでそこまで 完璧にシンクロ出来るんだよ? 笑)

 栞と 香里 目線だけで 何も喋らないけど そこにちゃんと意味がある
下手に セリフを言わせるんじゃなくて、 無言でもちゃんとした 意味を持たせることが出来る
もう 虚を突かれて 泣いてしまいましたよ 笑)
「アホ」と「はかなさ」の共存、つまりコントラスト、これこそ ものづくりの 真骨頂です
ハイクオリティの3DCGだけで作る事が決して アニメの進化ではない事を 体現してくれてます

 上の方で『「間」や「カメラワーク」へのこだわりが凄い人です』とか書いておきながら
今回 それが無かったら どうしようかと思ってたのですが、 まぁ 取り越し苦労というか
これほどまでに こだわって「間」の演技をしてくれるのなら もう 大満足です 笑)

 祐一 あゆ と 最初に出会った日、 実は 栞は リストカットをしようと思っていた
でも あの時の 祐一とあゆの漫才コンビのようなやり取りが 脳裏に浮かんだら
切れなかった、 ここでも コントラスト
祐一と出会ってからは 「絶望」よりも「希望」の方が多くなっているようです