TVA 金色のコルダ 〜primo passo〜 第17話 『焦燥のクレッシェンド』

 さて、香穂子は 嘘つきだと 薄々感じ始めた 月森ということで 修羅場な感じです
とは言っても 無理やり始めさせたのは リリなんですけどね 笑)
それがきっかけで、 ちょっと その気になってしまった 香穂子が 絶対的に悪いわけではないんですが
この事で 自分を責めそうな 香穂子だけに ちょっと心配な感じですね

 いや これは結構 重要な発言でしょ? 柚木の 「そんな顔をした人には言ってあげないよ」は
つまり 香穂子の姿勢が 「おそらく 月森に与えていた 香穂子の存在が」柚木にとって 目障りだったわけで
柚木に対して なんら影響を与えられなくなった 香穂子には 興味が無くなった
多分 柚木も 月森が怖いんでしょう、 だから 香穂子を崩しに掛かったけど
その時に魅せた 香穂子の魅力が 柚木になんらか 惹かれさせた
しかし 何があったか知らないけど 今の 意気消沈した 香穂子には どっちかといえば 失望感を抱いているけど
でも あの時 香穂子に惹かれてしまった事に 遠からず 「今の香穂子には」と ヒントを与えているようにも感じます
ちょっとした 柚木の優しさかもしれません

 気持ちだけで 演奏をしていた 香穂子だけに 実力が無いのは 明白な事です
しかし それでも 自分の気持ちにこたえて切れた 「魔法の」ヴァイオリンがあるだけに
香穂子は ヴァイオリンが好きになっていた
「嘘つき」は百も承知、それは分かっているけど「ヴァイオリンに恋をした」
これって 普通に考えても ギターを好きになったけど 好きなように ギターを弾けない
その心にも 非常に近い気がします、 ヴァイオリンは あくまで 「魔法の」ヴァイオリンだけに

 香穂子はどう考えても ボロボロの状態、 むしろ これでちゃんと演奏されたら 白けてしまう感じですが
香穂子の 醸し出していてる 空気が 火原に移ってしまったのでしょうか
そこまで 難しくないはずの シューベルトの セレナーデを 二度も 音をはずしてしまいます
それ以外でも 全体的に 硬すぎます

 志水も 固いですね、 改心の演技でないのは 誰でも分かると思います
冬海は いざこざを知らず、 これまで振るわなかった分 むしろ 今のところ一番 アグレッシブ
香穂子は 昔からやっている人は違うと思っているようですが
これは 間違いなく 香穂子が引き出したものです、 その事を香穂子は やはり気づけない様子ですね

 月森はどうなのか?、 これまで 揺れは一切出さなかった 月森ですが
今回の一件、 しかも 月森が 一番 嘘つきの香穂子に気づきかけている、 この状況で
平穏を保てるのか、 そこが一番の見所ですね
まぁ 結果としては 香穂子に対する 怒りでしょうか? 笑)
選曲も 香穂子に対して 当てつけたような 曲ですね、 正確無比を問われるような 高難易度の曲
それを ほぼ完璧に 弾き抜いて来ました

 土浦の演奏もどちらかといえば 月森に近い感じですね
おそらく 直接言わないけど 「香穂子 何をしているんだ」というメッセージ
でも 香穂子は 嘘つきを背負っているだけに 月森 や 土浦 の この怒りで
逆に 恐縮してしまっています
気持ちが乗っていなければ 演奏が出来ない香穂子とっては 高望みをしてしまい 「完全に致命傷」です