ARIA The NATURAL 第17話 『 その 雨降る夜が明ければ… 』

 元々 私は 原作の内容を引き合いに 出すようなことはしないのですが
今回は ある程度 原作についても 言及してしまうと思います

 先週は まぁ 満足してたのですが、 なんか物足りなかったと思って 若干の心残りがあったのですが
その 心残りの分以上のことを 今週に描いていたのは 本当にびっくりしました
しばらく 脚本が 吉田玲子さんじゃないのが 続いてたんですが 先週と今週は 吉田さんが担当でした
OP曲が 1期の「ウンディーネ」になってましたが、 それは 多分 必要だから 1期の曲を使ったと思います
確かに 今回の二つの話は「ユーフォリア」よりも「ウンディーネ」の方が マッチしていました

 原作では 灯里のみの想い出なのですが、 アリシアさんも 灯里のような時代があったとか
アリシアさんは 晃さん アテナさんとも 今の 灯里・藍華・アリス と 同じように練習していたのだから
当然 みんなも 灯里のゴンドラには 思い入れがあるはずです
それは 本当に当然の事だったのだけど そういうことには 私は 気付いていませんでした
もしかすると 原作者の 天野こずえさんでも 気付いてなかったかもしれません
そこに気付いて 原作の 最後の部分に みんなの想い出も加えて 1話分たっぷり使って 演出した
吉田玲子さんは流石ですね、 参りました

 実は ゴンドラも 彩色パリーナと同じく 過去の人たちとの出会いの象徴であったわけですね
彩色パリーナの話を先に持ってきたのも 意図してのことでしょうね 今回の話に より浸る事が出来ました
ゴンドラについてる傷には アリシアさんがつけた物もあって、それらは ARIAカンパニーの記憶でもあるわけです
アリシアさんが 傷をつけてしまったと 自分から話し始めたあたりから もう 涙こらえるのが大変でした
ゴンドラをアリシアさんもぶっつけたとか、 灯里が逆漕ぎしたとか、船の掃除も二人とも同じように楽しんでたとか
普通なら これは 笑って見る内容ですが こういう状況では 笑いも一周して 涙を誘ってしまう
泣かそうとして 泣かせるようなセリフを言ってないからこそ 泣けるものなんです

 そういえば 1期では「シンフォニー」が BGMに 掛かる事によって 完璧にやられてしまった 私ですが
今回は「雨降花」が また 凄いずるいタイミングで入るもんだから もうたまりませんでした
灯里のシングル昇格のシーンとかも 良いですよね、素直に 感動して見てました

 新しい ゴンドラも来て アリシアさんと アリア社長と乗っている時、灯里のだったゴンドラとすれ違う
ちゃんと 使い手も見つかっていて 働いているのを見たら 灯里は 元気に にっこり
自分の使っていたものを人に譲った時 譲った人が大切に扱っていたらいいなと 思う事は
私も 過去にも何度もあったし、今回の 話は非常に共感できるものでした