第01話(11以降) 『 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 』
  脚本 : 山本寛(やまもとゆたか)
  絵コンテ : 山本寛
  演出 : 山本寛
  作画監督門脇聡(かどわきさとし)
 第08話(10) 『 孤島症候群 (後編)
  脚本 : 志茂文彦
  絵コンテ : 荒谷朋恵
  演出 : 荒谷朋恵
  作画監督門脇聡
 第02話(01) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ 』
  脚本 : 石原立也(いしはらたつや)
  絵コンテ : 石原立也
  演出 : 石原立也
  作画監督池田晶子(いけだしょうこ)
 第09話(14) 『 サムデイ イン ザ レイン 』    
  脚本 : 谷川流(たにがわながる)
  絵コンテ : 山本寛
  演出 : 北之原孝将
  作画監督 : 米田光良
 第03話(02) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅱ 』
  脚本 : 山本寛
  絵コンテ : 北之原孝将(きたのはらのりゆき)
  演出 : 北之原孝将
  作画監督 : 米田光良(よねだみつよし)
 第10話(04) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ 』  
    no data
 第04話(07) 『 涼宮ハルヒの退屈
  脚本 : 村元克彦
  絵コンテ : 吉岡忍
  演出 : 吉岡忍
  作画監督池田和美、荒谷朋恵(あらたにともえ)
 第05話(03) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅲ 』
  脚本 : 山本寛
  絵コンテ : 坂本一也
  演出 : 坂本一也
  作画監督堀口悠紀子
 第06話(09) 『 孤島症候群 (前編)
  脚本 : 村元克彦
  絵コンテ : 吉岡忍、荒谷朋恵
  演出 : 吉岡忍
  作画監督 : 荒谷朋恵
 第07話(08) 『 ミステリックサイン
  脚本 : ジョー伊藤
  絵コンテ : 石立太一
  演出 : 石立太一
  作画監督 : 西屋太志

時系列順で並べ替えてみた場合は・・・
 第02話(01) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ 』
 第03話(02) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅱ 』
 第05話(03) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅲ 』
 第10話(04) 『 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳ 』
 第xx話(05) 『 ・・・ 』
 第xx話(06) 『 ・・・ 』
 第04話(07) 『 涼宮ハルヒの退屈 』 (野球大会)
 第07話(08) 『 ミステリックサイン 』 (コンピ研部長失踪
 第06話(09) 『 孤島症候群 (前編) 』(ハルヒの名探偵)
 第08話(10) 『 孤島症候群 (後編) 』   〃
 第xx話(xx) 『 ・・・ 』
 第01話(10より後のいずれか) 『 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 』(自主制作映画)
 第xx話(xx) 『 ・・・ 』
 第09話(14) 『 サムデイ イン ザ レイン 』(最終回)

サムデイ イン ザ レイン

 はい、 アニメも折り返し地点を過ぎ 残り話数も徐々に少なくなってきました、 そして 今回は最終回ですよ〜、言葉 変だけど気にしない気にしない

 今回は 全体的に クォータービューのような 俯瞰視点が多用されているのが印象的、しかも 長回しが異常に多い
最初のシーンにしても、途中 それぞれのキャラをトップビューから 数秒 写すカットをはさんで、 実に約40秒間 最初のカットが続く
本来 長回しをすると 視聴者に飽きが来てしまい、たとえ 演出的に必要だと思っていても なかなか ここまでの大胆な長回しは出来ない
また 無理してやってみても 結果的に 飽きの来る内容になってしまい、 まず こういう演出が実際に評価される事は ほとんど無い
しかし 「今回は 最終回なんだよな」という切ない感じ や
音声を良く聞いていると ブラスバンドが練習する楽器の音とか 体育部の掛け声とかが 非常にリアルに再現されている
部活とか 居残りとか やってた人なら わかると思うけど 放課後とか なんか こんな やるせない感じが漂ってるんだよな・・・
みたいな事を ふと思い起こさせてくれて、40秒が 40秒に感じない出来になっている
そういう意味で 今回の この長回し&セリフ無しという演出は成功だと言えるだろう

 ハルヒが部室に居なくて 静か過ぎる 事に ふと 気付くキョン
って なんか ノートパソコンが やたらあるぞ、もしかして コンピ研また カモにされたのか? 笑)

 いつものように ドアが壊れるくらいバタンと音を立てて 部室に入ってくる ハルヒ
どうやら 大森電気店から 電気ストーブを タダでもらう約束を取り付けたらしい 笑)
あぐらをかいて 椅子に座るハルヒを見て 「あっ はいはい」とハルヒのお茶を入れる みくるがけなげだ
キョンハルヒから命令されて 渋々 電気屋まで ストーブを取りに行くことにする
ここでも キョンが廊下を歩くシーンで 生徒が会話している声とか、校舎の外に出た時カラスが鳴いている声とか
空間の広さにあった 音が使われていて 非常にリアルである

 みくるの写真とか映像を録って それで商売をしようとする ハルヒに 唯一反対していたのが キョン
妥協案を ちらつかせ キョンにストーブを取りに行かせ その間に みくるの写真とか映像を録ろうという ハルヒの戦略性の高さが垣間見える
強引に みくるの衣装を 着せ替えようと 脱がすシーンで 毎回 長門がアップになり邪魔をする演出は 秀逸だ 笑)
しかも 最後はカメラ目線ときた、明らかに 視聴者に対する目線だ 笑)

 ここで 長門一人だけが写る クォータービューが、 なんと 2分16秒も続き 電車内のキョンの様子が 6秒間写った後
さらに 59秒長門だけのシーンが続く 実に 3分15秒の長回しだ、しかも 一言も発しない
裏の方で 流れる声が ラジオのものなのか 演劇部のものなのかはわからないけど その音声だけを ずっと聞かされるのである
前半は いろんな番組のセリフのパクリ、後半は 南海キャンディーズのネタをパクっている
女の役は しずちゃんじゃなくて ゆきちゃん なんだけど・・・ 声やってたのは 松岡由貴さんかな?
もちろん 「ネタをやっているという面白さ」だけではなくて、長門が一人で居る時の もの寂しさも表現されている

 あまり 出てこない 鶴屋さんだけど 何故か 印象には 残ってるんですよね
鶴屋さんの動きは 見てて飽きないし 凄い楽しい人なんだろうなというのが とても伝わってくる
また キョンハルヒたちの事をあえて言わなかったり マフラーがみくるの物だと気付いてたりと 洞察力が凄い人だとわかる

 完全に 眠ってしまったキョンが ふと目を覚ますと ハルヒがやけにあわてている
どうも 顔を近づけていたようにも見えるし 台の上におかれていた カメラ と ビデオカメラ の存在も気になる
もしかすると みくるを録っただけじゃなくて カメラ や ビデオカメラ で 密かに 寝ているキョンを撮影してたかもしれない
孤島症候群の時 みくるに キョンの寝顔の写真を録らせてたりしてた ハルヒだけに、もしかして ハルヒキョンの寝顔フェチかも?
そして 「おつかれさま キョン」という言葉をかけつつ 顔を近づけて マジマジと見つめたりしてたのかもしれない
じゃないと あそこまで ハルヒがあわてる理由も無いしね

 ストロベリー・パニックに続き こちらも クライマックスは 相合傘です 笑)
「職員用」の傘を 「1本だけ」拝借してきた ハルヒ、まぁ 1本だけしかなかった事はないだろうし
「わざと」相合傘をするために1本だけ 拝借したのが見え見え
あえて一回突き放してキョンが 駆け寄ろうとしているのに振り返って 「べ〜」、で 終わり
(解釈のしかたによっては この後に「おつかれさま キョン」と言ったのかもしれない)

最終回として 大いに わいわい 盛り上げるというのも 一つの手段です が
涼宮ハルヒの場合は あえて 逆に もの寂しい感じを前面に出して クールダウンさせるという感じで
「これで終わりなんだな」としみじみ思わせる演出が とても 光っていたと思います
また 今作の 京都アニメーションの 執拗な おふざけは どことなく「ぱにぽにだっしゅ!」に繋がるものがある様に思えました・・・

今回が 最終回ですが もちろん 来週以降も続きます
次回からは もう一つの最終回 「(文庫本)涼宮ハルヒの憂鬱」としての クライマックスを期待することにしましょう